2010年11月11日木曜日

ダイソンと特許とフリーソフトの話し。



グッドデザイン大賞はダイソンの冷房器具、「羽無し扇風機」なのだとか。そういえばナガオカケンメイさんも怒っていたが、同じクールでも、クールな日本を盛り上げるためのAKB48じゃなくて本当によかったー。来年はそんなグッドデザイン賞にグッドデザイン賞をあげよう。

さて、ダイソンの羽無し扇風機といえば、エンジニアの間ではどうしても特許の話しが出てくる。もうWikipediaにも書かれているくらい有名になってしまったが、下図左がダイソンの羽無し扇風機で、右が旧東芝だかの特許に書かれた図、だったと思う。




アイディアは特許にならない
「羽根無し扇風機」というのを世界で初めて思いついて特許をとったのは、たしかに東芝だったかもしれない。では、「羽根無し扇風機」は東芝の特許なしには作れないかというと、ぜんぜんそんなことはない。その「実現方法」が違っていれば、全く別の発明だと見なされるからだ。逆に言うと、特許というのは思いつきの「アイディア」ではなくって、技術的な「実現方法」を保護するものだと解釈できる。
そりゃそうだ、当たり前だろ、と思った人は、たぶん特許を知っている人だと思う。でもこれが、インタフェースとかサービスプラニングとか情報デザインっぽい仕事をする人にとっては、なかなか困りものなのだ。なぜなら、せっかくオブザベーションやシミュレーションやブレストで何か良いソリューションが出たとしても、それ単体では知的財産性がゼロだからである。著作権や実用新案はあてにならないから、せいぜい意匠権で保護するしかない。つまり、知的生産活動をしていながら、知的財産はほとんどアウトプットされない。例えば、先行的なデザインアイディアを集めているダイソンアワードの入賞作を挙げれば、
  • 飲料水生成装置付き救命ボート
  • 心肺機能蘇生ベスト
  • 救命浮き輪発射装置
などとあるけれども、どれも知的財産性はほぼゼロだと思う。(実用新案登録してもあんまり意味が無いし、意匠権的にもフィージビリティが無いから微妙だし、思いつきレベルで特許性はない。著作人格・財産権があるにはあるくらい)

フリーウェアとしての「アイディア」
知的財産ではないとすれば、そういった大量の思いつきアイディアはコモンズ(共有財)になる。つまり人類共通の資産であり、パクり放題なのだ。しかもそれは情報資源だから、いくら採取しても枯渇しないし、誰かがどんどん新しいアイディアを追加してくる。そしてこのアイディア・コモンズにおいては、うまくパクった人、うまく乗っかった人、うまく編集できた人がエラいとみなされる。パクられた人には名誉が与えられるべきだが、多くの場合、金は与えられない。アップルという会社は、人のデザインをパクりまくって成功しているわけだけれども、これはとってもエラい事だと思うし、パクられた人にはちゃんと栄誉が与えられている。これからのデザインには、こういうフリーソフト的な世界観がけっこう似合うと思う。

というようなことを直球で話したりすると、昔ながらの「デザイナー」さんからは反感を買うことが多い。みなさんは、どう思いますか?

2010年11月10日水曜日

「人生航路」ブログのアンモナイトさん、勝手に応援中。

ブログ復活宣言!?の、人生航路さん、いつも楽しみに読ませていただいていました。勝手ながら復活を楽しみにしています。

2010年11月8日月曜日

動画アーカイブ「記憶の銀行」が静かなブームに

心に秘めた戦争の話しでも書いたけれど、大切な話しを忘れないようにネット上の共有財産とすることは、大切だと思う。

  • 虐殺を忘れることは、虐殺することと同じくらい罪なことだ (J.ボードリヤール)
以下、exciteより。良いサービスだな、と思いました。

  • 大家族から核家族への生活様式の変遷は、知らず知らずに受け継いできた先人の知恵・技術・経験の“意図的な”伝承の必要性を私たちに課している。これは必ずしも、日本に限った話ではない。世界中が抱える切実な問題だ。こうした現状に危機感を抱いた若者が立ち上げたプロジェクトが、現在世界規模で進行中なのをご存知だろうか? お年寄りの記憶を人類の財産として後世に残す活動──その名を“MEMORO「記憶の銀行」”という。
  • 2007年夏、イタリアに住む4人の若者が「お年寄りの話を未来に残そう」と、70歳以上の方々の昔話をビデオカメラに撮影し始めたことから、「記憶の銀行」はスタートした。

2010年11月6日土曜日

風当てて爆発物チェック、APEC会場にて。

写真:新型爆発物探知機のデモ用機械。自動改札機と同じ形をしている=国土交通省提供
あたまいい!

  • 自動改札機の形をしたゲートから通行者に風を当て、採取した空気の成分で瞬時に爆発物をチェックする――。そんな新型の探知機を、日立製作所が国の 委託事業で開発した。微量でも化学物質が体やズボンなどに付着していれば、2、3秒で判別が可能だという。今後は、実際に駅に設置できるよう、乗車券の改 札機能を付けたものを開発する考えだ。
  • 新型探知機は、改札機型のゲートを通る際、片方の側から通行者に風を当てて、もう片方の側で空気を吸入。隣接した場所に設置した検知器で成分を調べる仕組みだ。日立製作所によると、通行者を立ち止まらせる必要がない「ウオークスルー型」の爆発物探知機はこれまで例がないという。手製爆発物の原料となる化学物質は揮発性が高く、「空気中に放出されるものをとらえればチェックできる」という発想で開発を進めたという。
  • 横浜市で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)期間中の11月12~14日には、国土交通省と日立製作所などが、横浜駅の東急東横線の自動改札 機に並べて設置し、実証実験をする。改札利用者の協力を得ながら、爆発物以外に過敏に反応しないかなどをチェックする予定だ。(asahi.com)

保護色