- 一般大衆が許容できる限界まで目立たせる事がデザインの本質だ
「概念の刺激装置」としてのデザイン
21_21で開催している「深澤直人 藤井 保 見えていない輪郭 展」に入ったとき、いったい何が展示物なのか良くわからず、7分で会場を出てしまった。
ドンガラな空間には、深澤氏がデザインしたらしき「工業製品」がポツポツと置いてあって、その横にはそっけない「広告写真」が掛けてあった。
- 美術品>工芸品>工業製品>広告
ジョセフ・コスースという現代美術家がいて、造形ではなく「概念(コンセプト)」をベースに創作活動をひたすら続けたらしい。上の作品は、左から「椅子の写真」、「椅子」、辞書の「椅子」の項目が並べられたものだ。
今となっては相当に古びた手法だけれども、当時の人々はこれに驚愕し、目をハートにしながら「クール!」といって見入っていたのだろう。
- 「感じるデザイン」から、「理解するデザイン」へ。