2009年5月9日土曜日

休日の路上観察~フリッカーに対する感受性

 人の脳が受ける刺激の80%が視覚によるものだというけれど、気をつけないと人間は、本当に「目にみえるモノ」だけを重要視しがちである。ここで「目にみえる」といっているのは、そこに「ずっとみえている」と思い込んでいる事象全てを指している。
 例えば目の前にみえているはずのリンゴが、チカチカと時々消えていたらどんなに気持ち悪いだろうか。それは、照明の「フリッカー」のことだ。

LED信号機

 最近、都市部の信号機がどんどんLEDのものに置き換わっている。消費電力や寿命などを考えると大変効率が良いらしい。しかし、あの「フリッカー」だけは何とかして欲しい。電力を抑えるためだろうか、チカチカと点滅しているのだ。視線を少し動かすと、誰でも簡単にみてとれる。眼振のある人は、この新しい信号機が「かなり見難い」といっていた。
 信号機だけではない。自動車のテールランプ、ブレーキランプ、最近はウィンカーランプさえも、LED化が進んでいる。しかもそれらの多くが、チカチカとフリッカーを起こしている。高級車が並ぶ青山の裏通りで、チカチカとする色とりどりの灯りをみていると、まるで絵画の世界に迷い込んだかのようだ。

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2009年5月8日金曜日

インハウスデザイナーの「憂鬱」(その2)

http://sjc.blog.uvm.edu/kaiwa/070115-choromatsu.jpg

 ところが、モノづくりの衰退、価値観の物質文明からの転換、世界大恐慌といった、日本のインハウス文化を育ててきた本来の価値基準が崩壊するなかで、徐々にインハウスデザイナーの中に「憂鬱」の二文字が蔓延しつつある。インハウスという立場に満足しているいわばノンポリ的なデザイナーを除いて、「デザインによって豊かな生活をつくる」というスローガンがもはや通用しなくなっており、社会がこれまでの「デザイン」を求めていないこと、そしてインハウスデザイナーの立ち位置が危ういことに、誰もが気づき始めている。

社会に必要とされるデザイン
 いまもう一度、社会にとって意義ある「何か」を実現するためのデザインを、見つめなおす時期にきていると思う。世の中にはソーシャルエンタープライズ、地域コミュニティ、エコロジーといった取り留めのない未来像が蔓延しているけれども、デザイナーという職業が持つ「身体感覚」でこうした社会に体当たりし、何が必要なのかを敏感に感じて、そして描き出す必要がある。インハウスの武器である技術力やマーケティングなどのアセットは、そのために使われるべきだ。錆び付きつつある「デザインの武器」を再び研ぎ澄まして、新しい時代に相応しいデザインをつくっていくのは、悩めるインハウスデザイナーたちだと思う。さもなければ、シルミドのように消えゆく存在となってしまうのではないだろうか。

2009年5月7日木曜日

インハウスデザイナーの「憂鬱」(その1)

 「シルミド」という韓国の怖い映画があった。社会的に必要とされ結成された精鋭部隊が、いつしか時代が変わって不要となったため、「消去」されてしまうという実話に基づくストーリーだ。

社会とインハウスデザイナーの関係
 高度成長という特殊な経済情勢に呼応する形で、日本のインハウスデザイナーは生まれ、世界稀なる特殊な「インハウス文化」を生んだ。最初の世代はモノづくりが一番面白かった時代を生き、また現代の世代はその時代をなつかしみ、そして新しい世代は昔話を聞きながら日々デザインに勤しんでいる。
 自らの手仕事に誇りを持ち、会社の技術力やマーケティングを盾に多くのワークを行い、世に自らがつくった沢山の製品を送り出し、人々の生活を変える新たな価値を提供し、それに対するフィードバックや評価を得るのがインハウスデザイナーの醍醐味であり、それは欧米型のクラスター化された開発体制や、専業的なアトリエ系のデザインファームと比べると、より多面的で多彩な才能を発揮できるエキサイティングな職業だった。社会にとって意義ある「何か」は、デザインによって解決可能だった。それは新しい製品を出すことにあり、社会もそれを期待していた。


2009年5月2日土曜日

多言語での文化交流を目指すSNS

知らない人同士が仲良くなるきっかけの事を、ワークショップの用語では「アイス・ブレーキング(ice-breaking)」というらしい。

  • 共通の趣味(ペットの話題、孫の話題など)
  • 共通の経験(何らかの難しい課題に対するグループでの取り組み)
などはアイス・ブレーキングのための常套手段だけれども、
  • 共通の目標
というのも大きな要素だと思う。A言語を勉強したいB言語ネイティブの人と、B言語を勉強したいA言語ネイティブの人とをマッチングさせることは、ネットならではの醍醐味ではないだろうか。その意味で、良いビジネスモデルだなぁと思った。

TechVenture2009のグランプリ受賞。
http://japan.cnet.com/techventure/2009/winner_lang-8.htm
  • 外国語を学びたい世界中の人々が、それぞれの母国語を教えあうことで語学力を高める--そんなコンセプトで生まれたランゲートの相互学習型ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「lang-8」。
  • 文字どおり世界中をターゲットにした同サービスのコンセプトが高く評価され、テクノロジーベンチャーを表彰する「Tech Venture 2009」のグランプリに選ばれた。
  • ランゲート代表取締役である喜洋洋氏に同社の概要と今後の展開を聞いた。

2009年5月1日金曜日