成田空港の警備でも目にするようになったセグウェイ、これにイスを付けたような乗り物が、iBot4000だ。去年くらいまで、アメリカで約250万円で売られていた高級品。
iBotやセグウェイを開発した発明家のDean Kamenさんは最近、サイボーグ義手(bionic arm)の研究に熱中している模様。
成田空港の警備でも目にするようになったセグウェイ、これにイスを付けたような乗り物が、iBot4000だ。去年くらいまで、アメリカで約250万円で売られていた高級品。
人間の脳には、短期記憶と長期記憶があるらしい。これはコンピュータの一次メモリと二次メモリの関係に似ているから、きっと人間とコンピュータは、記憶というものをほぼ同じように取り扱っているハズだ。
だとすると、コンピュータ工学的に言えば、以下のタイプの人間が居ることになる。
FIFO型人間
FIFOとは、First-In-First-Out(先入れ先出し)の略である。つまり、「古い知識から順番に忘れてしまう人」のことだ。背面から補給できるコンビニのジュース売り場を考えてもらえれば良い。一番古株のジュースから、順番に取り出されてゆく。
コンピュータのように正確ではなくとも、人間には少なからずこの特性があると思う。よっぽど強烈な印象がタグづけられていないかぎり、古い知識というのは徐々に薄らいでゆく。それをアップデートする手立てが、書籍を読み返すことだったり、日記を付けることなのだと思う。
LRU型人間
LRUとは、Least Recently Used(最も最近使われていない)の略である。簡単に言えば、「何かについての知識を使わないと忘れてしまう人」のことだ。
忘れっぽい人というのは、脳の性能が悪いとか、記憶容量が少ないのではなく、その知識を「使わない」ことが原因の場合も多いのではないだろうか。子供が、覚えた言葉をすぐに使いたがるように、せっかく覚えた知識はどんどん使ってみるのが良いと思う。
LFU型人間
LFUとは、Least Frequently Used(最も頻繁に使われていない)の略である。つまり、「何かについての知識を頻繁に使わないとすぐ忘れてしまう人」のことだ。
逆にみれば、「頻繁に使う知識ばかりが頭を占領」しているから、LFU型人間はクリエイティビティが低いともいえる。LFU型人間にならないために、無駄な知識(雑学)がいかに大切かがわかる。
というわけで、どうもコンピュータのように振る舞っていては、どうやらみんなつまらない人間になってしまいそうだ。目の前の課題に対して、関係無い分野の断片を組み合わせて解決策を得るのがデザイナーやエンジニアの得意技だと思う。頭の中の断片をうまくナレッジマネジメントできるようになりたいですね。
リカーシブ(recursive)というのは、「再帰的(さいきてき)」を意味するコンピュータ用語だ。といっても、特別難しい話しではない。「入れ子」になっている構造全般を示すと思ってもらえればよい。だから、箱の中に箱が入っている箱根細工も、ソ連のマトリョーシカ人形も、ぜーんぶリカーシブだ。
リカーシブ人間
人間というのは、実にリカーシブな生き物だと思う。何かを成し遂げて、自分が「一皮むけた」と感じたとしよう。レポートを無事に提出したとか、就職したとか、結婚したとか、子供ができたとか、どんなことでもいい。
A.一皮むけた新しい私から見れば、「以前の私」は恥ずかしいくらい幼稚に見える。B.けれど今の私は、今後さらに「一皮むけた私」からみれば、同じくらい恥ずかしい存在にみえるハズだ。AとBより、何皮むけようとしても、「私というのは常に恥ずかしい存在」であることがいえる。
言われてみれば人間たるもの、生きていること自体が色々と恥ずかしいわけで。誰だってドラマの役者のように格好良くて美しいわけじゃないし、映画の主人公や本で読む偉人の思考のように頭も切れない。でも、恥を忍んで何かをすれば、それ自体が「成長」につながる、というものだ。一番怖いのは、「恥じることをやめてしまった人」だと思う。その人にはもう、むける皮が無い。どんなプログラムも、リカーシブな処理が終わると、あとはエクジット(思考停止)しか残されていないのだ。