
リカーシブ(recursive)というのは、「再帰的(さいきてき)」を意味するコンピュータ用語だ。といっても、特別難しい話しではない。「入れ子」になっている構造全般を示すと思ってもらえればよい。だから、箱の中に箱が入っている箱根細工も、ソ連のマトリョーシカ人形も、ぜーんぶリカーシブだ。
リカーシブ人間
人間というのは、実にリカーシブな生き物だと思う。何かを成し遂げて、自分が「一皮むけた」と感じたとしよう。レポートを無事に提出したとか、就職したとか、結婚したとか、子供ができたとか、どんなことでもいい。
A.一皮むけた新しい私から見れば、「以前の私」は恥ずかしいくらい幼稚に見える。B.けれど今の私は、今後さらに「一皮むけた私」からみれば、同じくらい恥ずかしい存在にみえるハズだ。AとBより、何皮むけようとしても、「私というのは常に恥ずかしい存在」であることがいえる。
言われてみれば人間たるもの、生きていること自体が色々と恥ずかしいわけで。誰だってドラマの役者のように格好良くて美しいわけじゃないし、映画の主人公や本で読む偉人の思考のように頭も切れない。でも、恥を忍んで何かをすれば、それ自体が「成長」につながる、というものだ。一番怖いのは、「恥じることをやめてしまった人」だと思う。その人にはもう、むける皮が無い。どんなプログラムも、リカーシブな処理が終わると、あとはエクジット(思考停止)しか残されていないのだ。
2010年6月30日水曜日
人間アルゴリズム辞典。「リカーシブ」
人気の投稿
- 折り畳める電動車椅子 / Folding wheel-chair, made in Japan
- 「実験に参加した子どもたち20人すべてが、ランチを仲良く分けて食べる行動を取っていた / Experimento Comparte - Acción contra el Hambre
- 久しぶりにトークショウに出ます。
- マイアミは、虹色レインボーの超オシャレ空港インテリア / miami airport installation: harmonic convergence by christopher janney
- 無印良品=空虚な記号
- 貯水池を覆い尽くす300万個のボール / Just a couple of balls
- 四次元彫刻 / Four-dimensional sculptures
- 産廃のリ・デザイン活動をしているナカダイさんがAXISで連載ブログを開始
- BBCのモーショングラフィクスがかっこいい / BBC Knowledge motion graphics
- 非常口が!トランプが!視覚検査表が!ぽよよーんと飛び出す立体現代アート。


