2010年12月8日水曜日

人工網膜で視力回復、オデコから舌まで

今週は、お台場で支援機器関係のシンポジウムが目白押し。
視覚障害者の白杖(はくじょう)を超える支援機器や、聴覚障害者の補聴器(人工内耳を含む)を超える支援機器って、いつになったらどんなものが現実化するのだろう?と思って聞きに行く。


こちらは昨今のニュースですっかりお馴染み、大阪大学の人工網膜。ドイツ式やアメリカ式と比べて、網膜への負担が少ないらしい。この実験後、なんと「網膜や脳の神経が活性化されて、少しの間だけ自分の眼で手の本数を数えることができた」という話しもうかがった。
ひょっとして、そっちの方がすごい事なんじゃない!?



感覚代行技術の代表格、オーデコ。オデコへの触覚提示によって、視覚を代行しようという商品。白線沿いに歩く、コントラストの高い色の柱を避けるなど、ごくごく限られた環境では有効らしい。盲人が「遠近法」を理解するのはたいそう大変だろうと思った。


こちらはオデコではなく舌に電気刺激を流すバージョン。舌の他にもお腹、背中など、あらゆる体の部位について、触覚提示による代行視覚の研究がなされているらしい。