仙台市消防局が、流行している携帯端末「スマートフォン」を使って救急患者を素早く病院に運ぶシステムを独自に開発し、活用している。救急車内でリアルタイムに病院の受け入れ可否情報を入手し、効率よく搬送先を選ぶことができる。4月から使い始め、成果も出ているという。同局によると、全体の動きを把握する指令課と各救急隊員がリアルタイムで情報を共有する仕組みは全国初という。
システムは、スマートフォンの画面で専用のウェブページに入って使う。119番などの通報があると、スマートフォンに通報者のいる場所から近い順に医療機関が表示される。救急隊員は、救急車内で患者の容体を診て適当な診療科を見極め、画面上の医療機関を選んでタッチすると、電話がかかる仕組み。そこで受け入れ可能とわかれば、医療機関に急行する。スマートフォンは全22台の救急車に配備している。
従来、救急隊員は出動時に、直前の時間帯までに把握できた医療機関の受け入れ状況十数件が書かれた紙を渡され、それをもとに搬送先を決めていた。だが、ほかにも救急車が出ていた場合、お互いにどこの医療機関を探しているのかはリアルタイムにはわからず、先約がいてほかを当たらざるを得なくなるケースも少なくなかった。
新システムでは、例えば熱中症の疑いの高齢女性を搬送時に目当ての病院から受け入れを断られた場合、その情報を隊員が入力。スマートフォンを通じ、同時刻に出動しているほかの救急車にも提供される。似た年齢や容体の患者を搬送している救急車は、その病院を避けて、ほかの病院に照会をかけられる。受け入れ情報も共有される。全体的な効果の度合いは検証中だが、新システムを利用したことで一度で搬送先を決められた事例もあったという。
(asahi.com)
システムは、スマートフォンの画面で専用のウェブページに入って使う。119番などの通報があると、スマートフォンに通報者のいる場所から近い順に医療機関が表示される。救急隊員は、救急車内で患者の容体を診て適当な診療科を見極め、画面上の医療機関を選んでタッチすると、電話がかかる仕組み。そこで受け入れ可能とわかれば、医療機関に急行する。スマートフォンは全22台の救急車に配備している。
従来、救急隊員は出動時に、直前の時間帯までに把握できた医療機関の受け入れ状況十数件が書かれた紙を渡され、それをもとに搬送先を決めていた。だが、ほかにも救急車が出ていた場合、お互いにどこの医療機関を探しているのかはリアルタイムにはわからず、先約がいてほかを当たらざるを得なくなるケースも少なくなかった。
新システムでは、例えば熱中症の疑いの高齢女性を搬送時に目当ての病院から受け入れを断られた場合、その情報を隊員が入力。スマートフォンを通じ、同時刻に出動しているほかの救急車にも提供される。似た年齢や容体の患者を搬送している救急車は、その病院を避けて、ほかの病院に照会をかけられる。受け入れ情報も共有される。全体的な効果の度合いは検証中だが、新システムを利用したことで一度で搬送先を決められた事例もあったという。
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