2011年4月29日金曜日

イッセー尾形を超えた不条理のパフォーミング芸術?


外国人記者向けの会見会場にて。
記者が誰も来ないにも関わらず、30分間英語で説明する東京電力と原子力安全・保安院のシュールな動画。海外メディアの記者にとって、東電・保安院の会見は無価値だと思われてしまったのだろうか。


こちらは不条理演劇の代表作、Waiting for Godot(ゴドーを待ちながら)のワンシーン。木が一本だけという空虚感ただよう場所で、永遠に来ない客を前に哲学的な演説を始めるシーンは、当時の演劇界に大きな影響を与えたという。

良く見比べてほしい。東電・保安院の記者会見は、そのまんまWaiting for Godotへの壮大なオマージュではないか。
「月」は「日の丸」、「木」は「マイクスタンド」へと無意識のうちにモチーフが置き換えられている。不条理の人間心理を描き出す巧みな演劇手法は、70年の時を経て、ついに演劇ではなく「リアル」となってしまった。

http://getnews.jp/archives/113335