2011年7月6日水曜日

重機で遊べるテーマパーク、広大な敷地でショベルカーなど操作体験!?




米紙ウォールストリート・ジャーナルや英紙デイリー・メールなどによると、このテーマパークを開いたのは45歳のエド・マムさん。2004年、コロラド州スティームボード・スプリングスに土地を買った彼は、その整地のために1台の掘削重機を借りた。すると、自ら重機を操作していく中でその楽しさに気付いてしまい、整地そっちのけで遊んでしまったそう。このとき「お金を払ってでも操作したいと思う人がいるかもしれない」と感じた彼は、テーマパーク化のアイデアを思いついたという。

そして2007年、自宅近くの場所で試験的に「Dig This」をオープン。遊ぶ時間と操作する重機によって「280ドル(約2万2,000円)から650ドル(約5万3,000円)」という、決して安いとは言えない料金設定ではあったが、彼の見立ては間違ってなかった。当初は採算度外視で運営していたそうだが、オープンしてみると「会社経営者から84歳の女性まで」幅広い層の客が来園。自動車免許の有無はバラバラだったが、ほとんどの人が日ごろは味わえない重機の操作を楽しみ、そのスケール感に満足していたという。

スティームボード・スプリングスでの日々で確信を得たマムさんは、「ビジネスモデルを仕上げるときが来た」(デイリー・メール紙より)と、晴れて今年6月に「Dig This」をネバダ州ラスベガスへ移転し、念願だった大都市でのオープンにこぎ着けた。一般的に抱かれるテーマパークのイメージとは大きく異なる5エーカー(約2万平方メートル)の土だらけの場所には、ブルドーザーやショベルカーなどのさまざまな重機が並んでいるという、少し異様な光景が広がっている。

「Dig This」の公式サイトによると、ラスベガスでは以前とは料金設定を変更しており、現在は入場料が200ドル(約1万6,000円)から750ドル(約6万円)。いずれも3時間のパック料金になっており、来園者は最初の1時間でインストラクターから安全と操作に関するガイダンスを受ける。その後、2時間の実技を行うという流れだ。実技では土をすくって穴を掘ったり、大きなタイヤやボールを使ったゲーム感覚の技術テストを受けたりと、いろいろな楽しみ方が用意されている。

ラスベガスへの進出という夢を実現させたマムさんは、ここでの成功を糧に、さらなる世界展開も視野に。同パークのスポークスマンは、いずれ「アトランタとニューヨーク、それに東京とオーストラリアにもオープンさせたい」と話しており、ゆくゆくは日本でも「Dig This」で重機を楽しめるときがやって来るかもしれない。


http://www.narinari.com/Nd/20110615813.html