2009年1月31日土曜日

InformationHaptics(一番、言いたかったこと)


 今こそ、「情報とデザインの融合(INFORMATION HAPTICS)」が必要だと思う。情報システムの設計者は、ITの輝かしくも妖しい未来に満足することなく、デザインの情熱を理解しているか?デザイナーは、自らの将来を見据え、情報エンジニアリングの可能性に期待しているか?
 INFORMATION HAPTICSの提案は、以下の3つの仮説に基づいている。

  1. これまでのネットワークデバイスは利用者の身体性を喪失させる方向に働いているが、プロダクトデザインにおける身体感覚、シナリオ性、人間性といった要素を取り入れることで、コミュニケーションの促進と人間性の減衰という自己矛盾を解決することができる(仮説1)。
  2. これまでのプロダクトデザインは消費喚起、消費者のデザインへの無興味、社会受容性の低下という行き詰まり感をもっていたが、ネットワークによってプロダクト同士がつながることで、それらは人と人、人と情報とのコミュニケーションメディアとして作用し、プロダクトそれ自身がモノとしての呪縛から解放されることで新たな社会性を得ることができる(仮説2)。
  3. INFORMATION HAPTICSはプロダクトを通じた新しいコミュニケーションモデルやインタラクションを提案するものであるが、その身体性と社会性溢れる性質から、ユーザーはそのアプリケーションに対して容易に打ち解ける(アイスブレーク)することができる(仮説3)。
(おしまい)