2009年3月12日木曜日

螺子式

 先日、ネジ商人の方と話しをする機会があった。製造方法、歩留まり、工場監査のときに見るべきポイントなど、ブログでは書けない超オモシロ話しが沢山。その方は、ネジをやる前は接着剤を売っていたそうで、まさに「接着人生」。

石垣「一番強い接着剤って何ですか?」
ネジ商「そりゃあ、住友3MのVHB(アクリルフォーム構造用接合テープ)でしょう。」
石垣「あーあの黒いヤツですか。もっと強いのは無いんですか?」
ネジ商「そしたらやっぱりネジですよ、それか溶接」
石垣「溶接ってやっぱり最強なんですよね?」
ネジ商「うーん、あとはバクチャクかなぁ」
石垣「バ、、、バクチャク?なんですかその物騒なのは」
ネジ商「爆発圧接(爆着)っていって、ダイナマイトで金属同士をくっつけんのよ」


バクチャクによってセラミックとアルミが一体化した謎の物体君。
バクチャクを使えば、どんなものでもくっつくらしい。

うーむ、すごい、すごすぎる。人間の力の及ばない部分をコントロールするという、工学の身体的オモシロさの原点をみたような気がする。それは、今や色あせた「メタルカラーの時代」にも通じるものがある。もはや夢の無くなった「理系」から、学生はどんどん離れていってしまっていると聞く。それは、身体的オモシロさの欠如が関係しているのかもしれない。ロボットは今でも人気だし。