負け組みはその方法論をどのように使えば良いのか解っていない。かといって解っているように見せているコンサルタントにお金を払っても負け組みからは脱皮できないし、それなりに効果が出たとしても自分たちのカルチャーとして取り入れる土壌がないと一回きりで終わってしまう。
つまり解っている人をちゃんと見つけ出す身体能力やカンと、自分自身がその人たちとパートナーになれるプレーヤーになるだけの土壌をつくらないと、効果は期待できない。また、コラボレーションするリソースと組織的な受容性がないと効果を最大化できない。そしてこれらを持続させるため、つまり一回きりにしないための組織を作らないと長続きしない。これが勝ち組に移行するための条件にも見える。
傾向と対策
こうしたイノベーションにおける「負のスパイラル」に陥らないようにするためには、あなたの会社はあなたの会社のやり方で、新たな顧客価値を創造する必要がある。外部のコンサルティングの野獣たちが、「濡れ手に粟」的なフレームワークを持ってくるのに対して、あなたの会社ならではの運用、教育、風土をもってして、これらレガシー要素に十分に馴染む方向性を愚直に打ち立てる必要がある。
一方で、勝ち組たちの雄弁さにも学ぶべき点はある。ひとたび成功すれば、それに対してオリジナルのフレームワークを確立し、成功事例として雄弁に社内外へ語れば良い。そしてメディアや社内外を好きなだけ味方に付ければ良い。
2009年3月29日日曜日
イノベーションの「格差」(その2)~負け組みデザイナーからの脱却
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