2009年7月9日木曜日

こけしフェチ

「人生、骨の髄までこけしをシャブり尽くして生きたい」という人に会った。思えば自分の人生32年間で、コケシについて考えた時間はどのくらいだったろうか。合計しても1日に満たないんじゃないだろうか。例えば、

  1. コケシについては、どうでも良い人
  2. コケシ好きの人(コケシ度=年間7日以上)
  3. コケシフェチの人(コケシ度=年間30日以上)
  4. コケシについて常人が「とうてい及ばない域」に達した人(コケシ度=年間300日以上)
というヒエラルキーがあるとしたら、1~3というのはコケシについてしょせんコンシューマかせいぜいプロシューマの域を出ない。4の人は、何かコケシの文化を創造するとか、パラダイムシフトするとか、クロスオーバーする可能性を秘めている気がする。もちろんここで「コケシ」というのは単なる記号であって、「虫の歩き方」とか「駅舎の配線」とか「ステンドグラス」とか、何に置き換えてもらっても構わない。

世界に旅立つコケシたち
せっかくなので、奇妙ながらかわいいコケシデザインの現在を調べてみた。
イラストレータータケイ・E・サカエさんのコケシン・ドール
SFTにて1万6,800円で販売)

http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/cds-r/cabinet/alessi-5/035.jpg
http://unseki.co.jp/various/img/chin01.jpg

ALESSIのソルト&ペッパー「クイーンCHIN」(上)と、
キッチンタイマー「ミスターCHIN」(下)



高円寺のフリマから出発して、今では雑貨から出版までを手がけるようになったこけしマッチ製作所の作品。


UKで花開くジャポニズム「Momiji Dolls」、via iza



ザ・伝統こけしの厳しさについては、PingMagの特集山に響くコケシのブルース:松田工房を拝見あれ。職人さんらしい受け答えが、カッコイイですから。