2009年7月6日月曜日

草食男子ガラパゴス!理系男子が出来るまで

理系男子が怒りっぽくなくて生真面目な正確なのは、なぜだかおわかりだろうか?それは教育に由来している。

理系男子が出来るまで
「ひょっとして、それはキミの主観ではないのかね?」
卒業論文を仕上るまでに、指導教官から100回くらい聞かされた恐怖のコトバだ。
理科系において大前提となる思考、それが「客観性」だ。科学や工学は、基本的に何度でも再現可能であり、誰がやっても同じ結論に達するもの、すなわち、そこに普遍の法則が見出せるもののみを価値とする。その客観性を失えば、「科学」は容易に「宗教」になってしまう。だから科学から工学、いかなる理科系の職業に携わる人にとっても、最後まで失ってはならない概念があるとしたら、それは「客観性」なのだと思う。

理科系のワークをする上で、最も邪魔な存在は己の「主観」であり、その主観をコントロールする「感情」などというものは、不浄の極みである。
スタートレックという映画で、感情を完全に抑制して、客観的・論理的思考によって宇宙船を危機から救う「スポック」という宇宙人が出てくるけれど、あれは理科系男子の理想の姿なのだろう。そう、優秀な理科系男子は、自己の感情をコントロールできるのだ。だから発狂しそうに地道なエンジニアリングワーク、組み合わせが爆発しそうな複雑な問題に対しても、冷静沈着に対処することができる。
もちろんこれはしばしば、「無機質」「非人間的」「愛が無い」という勘違いを受けやすい。このあたりが、理系男子が(本当は)モテない理由につながっている。

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