2009年7月16日木曜日

インフォグラフィックの未来(その4)~何かを訴える表現

worldmap

世界の森林資源を、「苔の繁殖具合」で示したインフォメーショングラフィクス。だいぶ見にくいけれど、実際のデータを元にして作成しているらしい。詳細はこちらから。
ある意味での、メディア・ミックス的な表現。



このプロジェクトでは他に、インクが垂れた文様を模したレーダーチャート、バクテリアの繁殖による人口密度の表現など、個性的な表現が紹介されている。




こちらは、政治をビジュアライズ。Twitterを使う日本の政治家のつぶやきがまとめて見れる「ぽりったー」だそうで。(via ヒニクリップ)


こちらはGEの提供するサイトで、上のグラフは糖尿病患者(オレンジ色)と健康な人(ブルー)の割合を示したもの。3つのグループ分けは、左から
  1. 非喫煙者
  2. 前にタバコをすっていた人
  3. 喫煙者
となっている。これがわかりやすいかどうかは別として、ボタンをクリックすると色々な疾病の割合などをグラフィカルに見ることができる。興味のある方はこちらからどうぞ。


http://kisd.de/~krystian/blog/pax3.jpg

こちらは、この分野で知らない人が居ないオットー・ノイラートによるISOTYPE、生まれた人の数(赤ちゃん)と死んだ人の数(棺おけ)の比較によって、第一次世界大戦中(1915-1918)の出生率低下と死者の増加が見てとれる。


1900年初頭に、これらの秀逸な表現が完成していたのはオドロキだ。現代の情報表現で、これを超えられるほどインパクトのある物は当分出ないだろう。
ISOTYPEによる昔の書物は、こちらから、使われているピクトグラムはこちらから見ることができる。