2011年1月25日火曜日

誰も知らない飛行機の秘密

オタクの人から聞く話しほど面白いものはない。
私は飛行機オタクの人から話しを聞く度に、ただただ感心してしまうのだ。


「輪切りで見ると、客室はちょうど上半分しか無いんだって。」
「へぇーそんなに荷物を積めてどうするの?」


「飛行機にはジェットエンジンに加えて、動力用のエンジンが後ろに付いているんだって。」
「確かに!お尻の穴からオナラが出ているのを見たことがあるよ。」


「燃料トラブルなんかで全てのエンジンが止まると、自動的にタケコプターみたいなのが出てきて、家一件分くらいの電力を発電することで油圧や無線をまかなうんだって。」
「なんというアナログ!でも、回っているところを見てみたいような見てみたくないような。」
(ラムエアタービンといって、実際に多くの命を救ったらしい)

むかーしメラネシアの人たちは飛行機が飛んでいるのをみて「神様の空飛ぶ乗り物」だと思ったらしく、白人達の飛行場を真似て滑走路をつくったり、木や草で飛行機の模型を作ったりして、自分たちの土地にも降りて来させようとしたそうだ。東アジア独特の「カーゴ・カルト信仰」(神様が文明の利器を満載して現れる)と関係あるのかもしれない、だとしたら日本も無関係ではないのだろうか?

一応、東京にも立派な国際空港をつくってみたところ、LCCやら何やらで沢山の飛行機が離着陸するようになったのだとか。しかし日本人は誰一人として、本格的な大型飛行機や戦闘機をつくることができない。できることといえばライセンス生産によって、白人の見よう見まねで似たような物をつくるくらい。あれ、これってどこかで聞いた話しだな。

ところで私個人の、エンジニアとしての飛行機に対する理解度というのは、メラネシアの人たちが飛行機に抱いた観念と、レベル的にはほぼ変わらない。なんで飛ぶかも良く知らないし(流体力学の単位は落とした)、どうやってあれだけ工数のかかるシステムを組み上げるのかも知らなければ(オペレーションズ・リサーチの単位はぎりぎりだった)、いかにあんな複雑なマン・マシンシステムが運用されるのかも想像がつかない。
唯一自分で設計できることといえば、通路側が良いとか、ビーフorチキンとか、たまにはビジネスクラスに乗ってみたいとか、そんなことくらい。