国立新美術館のマン・レイ展に行ってきた。久しぶりに面白かったです。現代アー ト&デザインの原点って、こんなところに見いだせるのですね。
ピカピカ系
マン・レイの実験的なペー スライティング
(長時間露光で空間に光を描く手法)
ラ イト・グラフィティ作品(via happyhappynews)
so-netで すっかり有名になったpikapikaプロ ジェクト
障害物系
マ ン・レイのハンガーをひたすら吊るす、
というインスタレーションアイディア。
その名も「障害物の作り方」
インゴ・マウラーのインスタレーション
(2009年のミラノサローネ)
OH MAN, IT'S A RAY!とあるから、オマージュだったのかも。
コロコロ系
マ ン・レイのガラス玉(たぶん)を使った実験写真
HAPTIC展(via designtobira)
超撥水ゲームアクアビジョン
ほねほね系
マン・ レイのレイヨグラフ
(感光紙の上にオブジェクトを置いて露光したもの)
Nick Veasey氏のX-RAYシリーズ(via designwork-s)
おまけ
マ ルセル・デュシャンと無印良品
(デュシャンはマン・レイの仲良し)
虚無思考
マン・レイの生 きた時代は暗くって、みんなが戦争でダダダ!と打ち合っている陰鬱さの中から、こういう「偶然性への傾注」みたいな思想が生まれたらしい。
私は芸 術学をよく知らないけれど、マン・レイの時代と現代では平和の度合いが全く改善されているのに、こういう視覚的な表現物に奇妙な一致が見られるということ は、どういうことなんだろうか。ひょっとすると、過剰な量産品と、その物質消費社会への「うっぷん」みたいなものへの嫌気が、こんなところに現れているの だろうか?などと考えてしまった。なんとなく我々の興味が、脱モノ、非実体、記号、シーニュ、関係性といったベクトルに向いているような気がする。