ロートアイアン(wrought iron)というものを、ご存じでしょうか?鉄を手作業で鍛錬して造形する手法で、良くヨーロッパの建築になじんでいるものです。日本でも、主にアールデコ調な「洋風」を演出するために、住宅の柵や門なんかで利用していますね。
日本でもロートアイアンの技術は発達しましたが、それはもっぱら、武具をつくるのに使われた事でよく知られています。鉄兜とか、刀とかですね。
そしてむしろ日本建築においては、木工細工の方が発展していますね。高温多湿の文化に鉄の建築装飾品が合わないのも、何となく納得できます。一方で、江戸のイキな木看板なんかが発展したのでしょう。
今日の写真は、祖父の1960年代のフィルム・コレクションからロートアイアンによる看板をピックアップしたものです。素材は違えど、江戸のイキな「見立ての感覚」が、同じようにヨーロッパの人々にも愛されていたことがわかります。きっとまだどれも、ヨーロッパのどこかで現存しているんでしょうね。
2010年3月13日土曜日
ロートアイアン・コレクション
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