2011年5月11日水曜日

デザイナーやアーティストが一度は通る道なの?自然とアルファベットの戯れ

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http://designwork-s.com/article/199375370.html

なぜデザイナーや美術関係者は、自然物のアルファベットによる「見立て」に興味を示すのでしょうか?
ずいぶん昔の話になりますが、アールデコのイラストレーター、エルテも同じように女性をアルファベットに見立てた一連の作品を発表していますね。


そもそもアルファベットというのは、自然の美しさからは最も遠い存在のように思えます。アルファベットとは、「恣意的な記号のみによる世界の表現」であり、アルファベットを使うことは「知性と感性との空中分解」(マクルーハン)なのだそうで。

自然物をアルファベット化するということは、これらのあまりに対照的な二者を知的に交流させたいという人工物デザインの欲望、はたまたクリエイターの内面に沸き上がるロマンスなのでしょうか。

ロラン・バルトの美術論集「アルチンボルドからポップ・アートまで」では、この女性アルファベットを題材に、芸術・絵画の読み解き方が紹介されていました。曰く、
  • 女の姿を変えずに、その姿だけを奪う、
  • 女とモードとのエロティックな関係
なのだそうで。まぁ、そういわれてみれば、そうかなぁとも思いますが。なんかグダグダになってきてしまいました。



そうそう、そういえば、最近AXISで紹介されていた阿部雅世さんのワークショップは、草花をアルファベットに見立てるというものでした。


これはほぼそのまま、Karl Blossfeldtの「The Alphabet of Plants」へのオマージュかもしれませんね。

自然から乖離しすぎた人工物デザイン、人工物アートを救済するための次の一手として、「ナチュラルでエコなアルファベット」とういのが一つのきっかけになりつつある、気がしています。

まとまりが無いなー。