2008年8月26日火曜日

Amazonは本の「背表紙」画像を公開して欲しい!

 ちくま書房のWebページが、非常に良く出来ている。何が凄いって、トップページから新書の「背表紙」が一覧できるのだ。まるで本屋さんや、自分の書棚を眺めているかのようだ。

 背表紙を表示することのメリットは3つある。

  1. 効率性:同じ面積内に、より多くの書籍情報を表示できる。すなわちWebブラウザーという限られたスペースの中で、より沢山の情報を提示できる。背表紙を使えば、表表紙の場合の7倍程度の本を陳列可能だ。
  2. 検索性:複数の本を定められたフォーマットで一覧できるため、目的の本、興味のある本を一目瞭然に探し当てることができる。
  3. 審美性:表表紙と違い、色使いやフォントがインデックス的に統一されており、装飾的なグラフィックが無い。従って意匠的に強い主張をすることがなく、画面にしっくりと馴染む事ができる。
 ブログパーツで書評を書いたり、Amazonのアソシエイトプログラムを使う場合に、背表紙を表示するがジェットがあれば良いと思う。表ばかりを向いて並べられた本は、いかにも広告然としているばかりか、効率・検索・審美の面で問題も多い。それに対して、背表紙によって並べられた本は、「本そのものの使われ方を正直に体現している」感じがする。
 ちなみに、自分の本棚風のガジェットをブログ上で公開するサービス「ブクログ」では、表表紙を圧縮して背表紙風に見せるという苦肉の策で対応しているようだ。

図:勝手に作ってみた次世代(?)Amazonの書棚表示イメージ。