2010年6月4日金曜日

ケータイを使って注射を打てる「ゆちゅレコ」

社会的意義があるような「インタラクションデザイン」って、本当に難しいと思う。管轄官庁の規制とか、法律とか、社会風習とか、色々なものと密接に関係した「インタラクション」を考えなくてはならないから。
プラニングするのは簡単かもしれませんが、「実施(インプリメンテーション)」するのが大変。本当に大変。

イマドキのWebサービスにとっては、とりとめもないくらい小さなものだし、デザインの観点からみても、何の変哲もないGUIかもしれないけれども。
これは、ある意味での「グッドデザイン」だと思います。



2010年5月

セコムトラストシステムズ株式会社
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社

血友病患者さんの治療成績とQOL(生活の質)の向上をサポート
輸注記録サービス「ゆちゅレコ」を開発
セコムの「安否確認サービス」の基盤を活用した、血友病領域では初のサービス



セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:前田修司)の情報系グループ会社であるセコムトラストシステムズ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:伊藤 博)は、糖尿病ケアの世界的リーダーであり、血友病、成長ホルモン療法などで主導的な役割を果たすノボ ノルディスク社(本社:デンマーク・バウスヴィア、社長:ラース レビアン ソレンセン)の日本法人であるノボ ノルディスクファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:クラウス アライセン)と業務提携し、血友病領域では初となる、携帯電話を利用した輸注記録サービス「ゆちゅレコ」を開発、6月10日からサービスを開始します。

血友病とは、遺伝子の異常により、血液が固まるのに時間を要す、あるいはしっかり固まらないといった先天性血液凝固障害の一つで、国内には約5000人の 患者さんがおられます。患者さんには「輸注」という、薬や血液製剤などを、患者さん自身が定期的に血管内に注射する必要があります。そして、治療を行うに あたって、医師は治療記録に基づき指導する義務があります。
これまで、輸注の記録は、日々、記録用紙に書き込まれていましたが、記録忘れや、手間による記録漏れなどが見受けられ、「手軽に記録でき、記録を振り返る ことのできるものが欲しい」といった切実な声も寄せられていました。

セコムトラストシステムズは、2004年4月に、広域・大規模災害が発生した際にも事業継続、迅速な初動を行うための携帯電話を使い、迅速に自分の安否を 会社などに報告する「セ コム安否確認サービス」の提供を開始。2010年3月末現在、約2100社、230万人にご利用いただいています。

こうしたセコムトラストシステムズが培った「セコム安否確認サービ ス」のノウハウと、医薬品の製造、販売からサービスまでを提供するノボ ノルディスク ファーマのノウハウを応用したものが、今回の「ゆちゅレコ」です。この「ゆちゅレコ」により、患者さんによる記録の向上と、記録をもとにより的確な医師の 指導や、患者さんの早期治療が可能になることが期待されます。