- 自動改札機の形をしたゲートから通行者に風を当て、採取した空気の成分で瞬時に爆発物をチェックする――。そんな新型の探知機を、日立製作所が国の 委託事業で開発した。微量でも化学物質が体やズボンなどに付着していれば、2、3秒で判別が可能だという。今後は、実際に駅に設置できるよう、乗車券の改 札機能を付けたものを開発する考えだ。
- 新型探知機は、改札機型のゲートを通る際、片方の側から通行者に風を当てて、もう片方の側で空気を吸入。隣接した場所に設置した検知器で成分を調べる仕組みだ。日立製作所によると、通行者を立ち止まらせる必要がない「ウオークスルー型」の爆発物探知機はこれまで例がないという。手製爆発物の原料となる化学物質は揮発性が高く、「空気中に放出されるものをとらえればチェックできる」という発想で開発を進めたという。
- 横浜市で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)期間中の11月12~14日には、国土交通省と日立製作所などが、横浜駅の東急東横線の自動改札 機に並べて設置し、実証実験をする。改札利用者の協力を得ながら、爆発物以外に過敏に反応しないかなどをチェックする予定だ。(asahi.com)
2010年11月6日土曜日
風当てて爆発物チェック、APEC会場にて。
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