http://wiredvision.jp/news/201102/2011020421.html
米Google社が、世界で有名な美術館の数々に『Google Street View』用の全方位カメラを持ち込み、その美術コレクションをインターネットに公開した。
『Googleアートプロジェクト』は、英国のテート・ブリテンやフィレンツェのウフィツィ美術館など17の美術館に関して、385の展示室をブラウズし、486人の芸術家による1000以上の作品を鑑賞できる。
17の美術館がそれぞれ各1点ずつ選んだ作品は、約70億ピクセルという超高解像度で撮影されている。拡大表示して間近で作品を見ると、筆遣いや、キャンバスに入った非常に細い亀裂を確認できる。ベルリンの絵画館に所蔵されているハンス・ホルバイン(子)作の『The Merchant Georg Gisze(商人ゲオルク・ギーツェの肖像)』(上の写真)に小さく走り書きされたラテン語のメッセージまで読むことができる。
[Googleブログによると、ボッティチェッリ作「ヴィーナスの誕生」や、レンブラント作「夜警」、ゴッホ作「星月夜」「画家の寝室」、ベルサイユ宮殿の内部、日本からは葛飾北斎「雷神」、伊藤若冲「鶴図」等を鑑賞できる。]
Googleチームは、オープンスペースではGoogle Street Viewの三輪自転車(日本語版記事)、ホールではもっとコンパクトな直立型のカートを利用した。
このカートは、パノラマカメラ、壁までの距離を算出するためのレーザー、機材の位置を追跡するモーション・センサー、膨大な画像を保存するためのハードディスク、操作用のノートパソコンが搭載されている。Google社のJonathan Siegel氏は、(カートの)「愛称は『トロリー』」と書いている。
専用サイトもあるが、各美術館内へは、Googleマップからもアクセスできる。もしかすると近い将来、ストリートビューが店舗などの室内にも導入されることを示すのかもしれない。
2011年2月5日土曜日
有名美術館をバーチャル体験『Googleアート』
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アート