2011年2月25日金曜日
デザイナー、芸術的な衝動をもつ人たち
創造への繋がり-30 『芸術としてのデザイン』
評者 深澤直人(デザイナー)
デザインのもっともありふれた一面、もっとも容易なものはスタイリングである。それは、芸術的な衝動をもつ人たち、ちょうどロマンティックな名作にマークを描き入れでもするかのように、自分たちの作品に大様な筆跡でサインする人たち、またいつでも口の中に、詩と芸術の言葉がいっぱいに詰まっている人たちの活動範囲のものである。スタイリングは工業デザインのやり方の一種であり、またデザインのもっともはかない、浅薄な一分枝である。それは流行のうわべを飾るものであり、何であれ、何かのものに現代的な”ルック”を与えるに過ぎないものだ。スタイリストは目まぐるしいうつろいのために制作し、その時の気まぐれからアイディアをとる
(axisjiku.com)
ラベル:
デザイン論