良い本の紹介記事はあるけれど、悪い本の紹介記事は無いのはなぜか。
あんまり若いデザイナーやエンジニアが読んではならない本をリストアップ。大学の図書館では「X指定」マークを付けたら良いと思う。私が文部科学大臣になったあかつきには出版禁止にしよう、そうしよう。
他にもあったら教えてください。
他にもあったら教えてください。
注意:どうしても読みたい人は、大人の人と一緒に「批判的に」読みましょう。
(他の人と一緒に本を読むのは大切だと思う、客観性を持てるから)
プロダクトデザイン編
- ボードリヤールの著作全て
- アドリアン フォーティ「欲望のオブジェ―デザインと社会 1750‐1980」
- その他、消費や欲望に関するポストモダン思想全般
<出版禁止とする理由>
デザイナーの仕事なんていうものは所詮、人工的に希少性をつくってみたり、他の商品との差異をつくるだけの低俗なものだ、という疎外感だけが残って、何の解決策も与えてくれないから。若いデザイナーが、「ああ、俺が夢見ていたデザインなんて社会にとって何も意味が無いんだ!グレてやる!」と思い込んでしまうから。広告編
- オリビエーロ トスカーニ「広告は私たちに微笑みかける死体」
- アンソニー プラトカニス 、エリオット アロンソン「プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く」
- 天野 祐吉の著作、特に終盤のもの
- その他、一般大衆を小馬鹿にしたもの
広告というのは、人の深層心理につけ込んで余計な出費を出させるためのテクニックであって、そのテクニックたるや、人間を下等動物としかみない下劣極まりないものであることに気づいてしまい、自分のやっているグラフィックデザインやコミュニケーションデザインの将来に絶望してしまうから。街中にある化粧品、テレビドラマ、映画のポスターや華やかなCMを見るのが大好きだったのに、とたんにそれが苦痛になって家に引きこもってしまうから。そして、広告界で一番の大御所といわれた人はすでに「あがって」しまっていて、のんべんだらりと暇つぶしに好き勝手なことばっかり言っていて羨ましい、それに比べて私は卑屈だ!恨んでやる!となってしまうから。いくらがんばって広告代理店に入って出世しても、普通の呑気おじさんになっちゃうんだ!だったら今のうちに遊んでやる!となって日本のGDPが下がるから。
建築編
- クリストファー・アレグザンダー「パタン・ランゲージ―環境設計の手引」
- コスタス・テルジディス「アルゴリズミック・アーキテクチュア」
- その他、アルゴリズムもしくは数学的手法による建築意匠設計に関する書籍
そうか、理屈をこねれば良い建築が生まれるんだ!と勘違いして、退屈なパターンの組み合わせみたいな住みにくい箱ばっかり作り始めるから。オブジェクトとか関数とか配列とかデータベースとか、コンピュータの事をなんとなくわかったような風でいながら、実は本質を全く理解していない著者の話しを鵜呑みにして、誤った知識を元に妙ちくりんな図面を引き出すから。反面、センスが良いのに数学がわからない人が読むと、俺は優秀な建築家にはなれないんだ!じゃぁグレてやる!となってしまうから。
ファインアート編
- 大野 左紀子「アーティスト症候群」
- 村上 隆「芸術起業論」
絵を描くのが好きな私なんて、しょせんは負け組で自分探しが不器用な青い鳥症候群の一員なのね。どうせそんなに上手じゃないし、もうアーティストなんてあきらめて真面目に仕事をしましょう。となって、若い才能がどんどん失われるから。村上氏の本は装丁があまりにすごすぎて手に取ることが出来ないから。
情報デザイン系
- 西垣通「デジタルナルシス―情報科学パイオニアたちの欲望」
<出版禁止とする理由>
コンピュータが好きな俺はみんなにキモイキモイと言われてきたけど、そうかやっぱり歴史的に見てもコンピュータフェチっていうのは一種の変態だったんだ。もうこんな趣味はやめだ!コンピュータなんて壊してやる!バキバキ!となってただでさえ収益率の悪いPCの修理部門が忙しくなるから。
コンピュータが好きな俺はみんなにキモイキモイと言われてきたけど、そうかやっぱり歴史的に見てもコンピュータフェチっていうのは一種の変態だったんだ。もうこんな趣味はやめだ!コンピュータなんて壊してやる!バキバキ!となってただでさえ収益率の悪いPCの修理部門が忙しくなるから。