とある年配の経営者と、デザイナーやエンジニアなどのクリエイターが考えるべき社会的責任、Creators' Social Responsibilityという観念について話しをしたときのこと。
- 年配「それで、石垣さんはデザイナーなんですか?エンジニアなんですか?」
- 石垣「エンジニアなんですが、デザイナーとの中間地点を目指そうとしています。」
- 年配「じゃぁちょうどいいんだけど、どうしてデザイナーとかエンジニアに限って、すぐに社会貢献とか、ユニバーサルデザインだとか、BOPとかっていう綺麗事を言い出すんですかね?」
- 石垣「いやまぁ、職業にかかわらず、noblesse obligeということじゃないでしょうか。」
- 年配「こりゃまた大きくでたねぇ!てことはデザイナーとかエンジニアっていうのはそんなに自尊心が高いのでしょうな?」
- 石垣「自尊心に富むのはごく一部の人だとは思いますが、なんというかまぁ、製品を作り出す職業としての誇りといいますか」
- 年配「それって虚しい誇りなんじゃないんですかね。本当に社会貢献というのなら、あなたの居る企業の活動そのものが社会貢献とイコールになるようにしなくてはいけないでしょう。あくまでエンジニアとかデザイナーという小さな枠組みでピーピー言ってるっていうのはさぁ。」
- 石垣「自分たちの思い上がりっていうことですか?」
- 年配「そうね、なんだか、下心っていうか、外から見るとわざとらしい感じがするんですね。そんなに言うなら政治家になって世の中を変えるか、でなきゃユニセフにあなたの給料を全額寄付した方が効率いいんじゃない?」