2011年1月28日金曜日

芸術的な点心を食べた夢



「ほぅら、こんなところにも点心が入っているよ。」

ひょうきん顔のおじいちゃんは、そういってパカリと財布を開いて見せた。
もくもく湯気立つフカフカの点心が、がまぐち一杯に入っているではないか。

「どぉんな下らないものでも、
よぉく探せば、おいしい点心がある。
茶筒、麻袋、暖炉、屑箱、厠、どこにでも。
お隠れ点心を探しなさい。
それが芸術というものです。」

どおりで良い事を言うなぁと思ったら、
そのおじいちゃんは岡倉天心だった。
目が覚めると嫁さんが、点心を蒸かしていた。