2009年4月8日水曜日

車椅子の人はバスに乗れるか?

知り合いに車椅子の人が居て、バスで一緒に帰ったときに、面白い話しを聞いた。

  • 「最近、会社までやっとバスに乗れるようになったんです」
というのだ。私は最初、意味がわからなかった。誰でも一度は見たことがあると思うけど、最近のバスには車椅子マークが貼られていて、リフトやら車椅子用エリアやら、色々な設備が整っているはずだ。詳しく話しを聞くと、私の想像がまったく甘いものであることに気づいた。曰く、
  • 「バスに乗ろうとして手を挙げても、運転手が止まってくれない」
というのだ。えーそりゃぁヒドいなぁと思った。だれもが「そりゃないよ」と思うかもしれない。

でも、運転手の気持ちもわからないでもない。運転手は、ダイヤの遅れに対して敏感だ。わざわざ外に出てリフトを使ってお客さん一人を乗っけて、しかもバスが込み合っていたらお客さんの立ち位置をあれこれ指示してあげなくてはならない。「めんどくさい」「後続の空いているバスに乗ればいいだろう」。きっとそんなところではないだろうか。

(つづく)