知り合いに車椅子の人が居て、バスで一緒に帰ったときに、面白い話しを聞いた。
- 「最近、会社までやっとバスに乗れるようになったんです」
- 「バスに乗ろうとして手を挙げても、運転手が止まってくれない」
でも、運転手の気持ちもわからないでもない。運転手は、ダイヤの遅れに対して敏感だ。わざわざ外に出てリフトを使ってお客さん一人を乗っけて、しかもバスが込み合っていたらお客さんの立ち位置をあれこれ指示してあげなくてはならない。「めんどくさい」「後続の空いているバスに乗ればいいだろう」。きっとそんなところではないだろうか。
(つづく)