2009年4月9日木曜日

車椅子の人はバスに乗れるか?(その2)

車椅子の彼女は、バスの運転手に無視されつづけて、泣き寝入りしていたわけではない。彼女はとても芯の強い人で、ズバリどうしたかというと、

  • バス会社にクレームを言い続ける
という行為をしてのけた。最初はあまり相手にされなかったようだけれど、「止まってくれるだけで(私は)自分で乗ることができます」と一生懸命うったえて、それを5回、6回と繰り返すうちに、営業所の朝礼で従業員に周知徹底してくれるようになり、運転手の対応もだんだん変わってきたのだという。
そして毎回、運転手に「ありがとう」と声をかけると、次回からは顔をおぼえてくれるし、必ずバスを止めてくれるのだという。

この話しを聞いたときに、「(リフターなどの)設備があるんだから、車椅子対策はバッチリ」などと思っていた自分の考えが、なんだか恥ずかしくなってきた気がした。

(つづく)