人生の取扱説明書の真似をして、デザイナーの取り扱い説明書を書いてみたいと思う。
1Gデザイナーに対する傾向と対策
- 「1Gデザイナー」というと時代遅れのように聞こえますが、決してそんなことはありません。時間軸的に過去の教育が1Gデザイナーに適していただけのことであって、あなたが彼らを無理やり2Gや3Gの世界に引きずり出そうとすると、大きな摩擦を生むことになります。
- 形状をつくるという作業は、溶けて消えるデザインなどよっぽど特殊な場合を除いては、なくてはならない工程です。
- そして現代的な「コンセンサスの上に成り立つデザイン」よりも、一人のデザイナーの魂から削りだされるデザインの方が、はるかに強くインパクトがあります。
- 1Gデザイナーは、時に2Gや3Gを蔑んだり、そんなのは本当のデザインではないような言い方をしたり、あるいは自らの作品を「勃起するほどいいデザインだ」など卑猥なコトバで褒め称えたりします。そんなときでも、優しく彼らを尊敬しましょう。
- マインドマップをはじめとする発想支援ツールは使わずに、ビジュアルベースでコミュニケーションをしましょう。
- 擬態語リッチな口調を心がけましょう。
- 「コスメティックデザイン」という用語は勘違いを生みやすいので、禁句とします。
もしあなたが1Gデザイナーだったら
- あなたがベテランデザイナーで、既に満足する地位を確立しているのであれば、もう何もすることは無いと思います。思うがままにデザインをしてください。
- あなたがまだペーペーだったり、自分をもっともっと売り込みたいと思っているのであれば、今のままでは時代に追いつけないかもしれません。
- かといって3Gの世界に首を突っ込むことは無いと思います。
- まずは1.5Gを目指して、2Gのデザイナー達と積極的に交流することで、自分のデザインのチャネルを広げる努力をしましょう。