2008年12月2日火曜日

空鈴(coo-lin)、地球にとっての快適を知らせるデザイン

 今日は、受賞報告をさせていただいた作品の紹介です。ここでは、プレゼンテーションの一部をご紹介します。









 提案した空鈴(coo-lin)を簡単に説明すると、次のようになります。

  • そもそも風鈴とは、「風が来るのを知らせることで、暑い夏を快適に過ごす」という、日本人が生み出してきた知恵の結晶だといえます。それは、「快適性」というものを可視化する、一種の「メディア変換システム」だったのではないでしょうか。
  • 空鈴(coo-lin)の表面は、太陽電池パネルで覆われており、窓の内側に貼付すれば、半永久的に駆動します。その小さな筐体には、室内の温度を測るセンサと、その温度に応じて風鈴の音を奏でるスピーカ、そして小型無線通信モジュールが内蔵されています。
  • 空鈴は、室内の温度が28度前後、すなわち「地球にとっても、人間にとっても快適な状態」になったときだけ、やさしく音を奏でてその事を知らせてくれます。
  • 空鈴が鳴った回数はネットワーク上に送出され、ブログパーツ、地図サイトとのマッシュアップ、ブログのガジェットなど、様々なネットワーク上のコミュニケーションを通じてエコロジーの意識を共有します。
  • 空鈴によって、個人、法事運、電力会社、政府との間に、Win-Winの関係性を構築することで、サステナブルな省エネルギー活動を実現できます。古き良き文化を、ネットワーク技術の力で復権させることで、未来の地球のために貢献できたとしたら、素晴らしいことではないでしょうか。