2008年12月25日木曜日

あなたはどのタイプ?デザイナーの3大分類

 色々な「デザイナー」の方とお話ししていると、ものづくりに携わるデザイナーというのには、大きく分けて次の3つのタイプがあるように思う。

第一世代デザイナー(1G) 「職人型」

  • いわゆる職人的デザイナー。自らの感性を信じ、内面から湧き出る造形力に従って作品を完成させる。
  • 物質的な貧しさを経験した戦後世代を中心に、若者まで広く分布している。
  • 製造ラインや印刷屋さんなどの職人的技巧、皮膚感覚を尊敬している。
  • 最終到達地点(カリスマ)は柳宗理。
  • 良きモノが人々の生活を豊かにすると信じているか、もしくは人類の幸福などという幻想には全く興味が無い。
  • CADやPhotoshopをあまり信用していない。

第二世代デザイナー(2G) 「シナリオ型」
  • モノそのものというよりも、文脈性(シナリオ)を重視するデザイナー。
  • 物質的に満たされた時期に教育を受け、やみくもにモノを生産するのではなく、人々の生活観や文化に合致した何かを生み出そうと思っている。
  • 今のところのカリスマは深澤直人。
  • 5W1H(なぜ、誰が、何を、どこで、いつ、どうやって)、アフォーダンス、オブザベーションなどを重視する。
  • 新しいマンマシンインタフェース、ヒューマンインタラクションなどに興味がある。
  • デジタル機器を駆使したプレゼンテーションが上手。

第三世代デザイナー(3G) 「イノベーション型」

  • モノだけでなく、サービスやビジネスモデルが関心の中心となる。
  • ユニバーサルデザイン、ユーザビリティ、人間中心設計、イノベーション、ワークショップ、エスノグラフィーなど、人とモノとの関係性や、企業とデザインとの関係性に興味がある。
  • 経営者へのプレゼンテーションが上手だし、自らもイノベーションチームやデザインチームをマネジメントしようと思っている。
  • カリスマはスティーブ・ジョブズ 、IDEOのデビット・ケリーなど。

(つづく)