2008年12月8日月曜日

「かたちのエッセンス - 平松保城のジュエリー」展

 MOMATへ行ったら、ジュエリーデザイナーの平松保城氏ご本人がフラッといらしたらしく、作品の説明をされていた。独特な幾何学的な形が多く、その形状に対する思い入れを聞けるのかと思いきや、


  • ものの形を考えようとすると、ついつい細かいところとか技巧に目がいってしまう。半だの付け方とか、金属の伸縮がどうだとか。でもちょっと離れて、遠いところから眺めるってことが大切なんだ。
  • 離れてみると、使う人との関係性とか、全体像とか、色々なことがわかってくる。日本人の弱いところは、そこなんじゃないのかねぇ。なかなか自分も、ついつい細かいところばかり気にしてしまう。難しいねぇ。
といったことを話されていた。戦時中から「美意識」をずっと見つめ続けてきた人の言葉は、あたりまえのようで、深い感じがした。