2008年11月19日水曜日

私がマッキントッシュを嫌う理由(つづき)

2.マッキントッシュは人の身体性を奪う
  マウス操作などという身体から乖離したヒューマンインタフェースを使って、子供だましのような見せ掛けのフニャフニャしたアニメーションを無理やり見せら れる。ブヨブヨとアイコンが動いたり、ピクトグラムがチクチク回転したりすることが、そんなに重要なのだろうか?例えばゴミ箱に書類を沢山入れるとパンパ ンに膨れたように演出することは、ハードディスク上のデータ管理の原理とは全く乖離している。

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MacOSのデスクトップ、あらゆる点で装飾過多であり、ブクブクに太った印象を受ける。

 もちろんWindowsのインタフェースは、マッキントッシュの次に最悪だと思う。でも、Microsoftという会社に全く色気が無い分、マッキントッシュのような子供だましのようなインタラクションが排除されていて、それが良い方向に働いている。
 最高のコンピュータインタフェースは、CUI(Charactor User Interface)だと思う。コマンドを打ち込む快感、そのレスポンスが返ってくるまでの微妙なタイムラグ、その間にハードディスクが動く音。メカと身体がダイレクトに繋がっている感じがする。だからUNIXは、皮膚感覚に溢れている。Windowsには「DOS窓」と呼ばれる素晴らしいCUIが備わっているが、マックには基本的にそれがなかった。


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合理的で美しいUNIXのX-Windowインタフェース


 アプリケーションの王道であるワードプロセッシングソフトにも同じことが言える。ありもしないWYSIWYGというDTPの幻想を信じるよりも、「文章」というものの本質とダイレクトにコミュニケーションできるTeXを使ったほうが、よっぽど人間的だと思う。