羽根木公園を歩いていて、ギョッとしたことがある。プレイパークと呼ばれる子供用のゾーンに入ると、木の枝に縄を縛り付けてブランコをしている少年。地面に大きな穴を掘って落とし穴をつくっている子や、バラック小屋の屋根の上をキャッキャと飛び跳ねる女の子が居た。道具コーナーにはノコギリやノミなどの工具類があり、どうやら火をたいている子もいるようだった。どの子も体中泥だらけで、真っ白な笑顔を浮かべていた。
それもそのはず、ここは他の公園では絶対にできない「遊び」のできる、都内有数の公園なのだ。いわゆる昔の子どもたちの遊びを、リスクを最大限回避・容認しながら、都市公園の中で再現している。
プレイパークには、ファシリテーションを行うプレイリーダーが必ず常駐しており、全ての遊びはリーダーの見守る中で行われている。
一時期の遊具バッシングに踊らされ、大人の論理だけでつくられた「安全で冷たい公園」にはない、刺激と愛に満ちた空間だった。
2009年5月12日火曜日
世田谷・羽根木公園の「落とし穴」
ラベル:
身体性