2008年10月18日土曜日

(休日の自由研究)韓国語の豊富な形容詞で探る「青」

韓国語は、形容詞が豊富だと聞いていた。
そこで友達の韓国人に、「青」を示す言葉がどのくらいあるのか尋ねてみると、

  • pu-reu-da  形 青い。
  • pu-reu-gge-ha-da 形 青みを帯ている。
  • pu-reu-de-de-ha-da 形 下品に青っぽい。
  • pu-reu-deng-deng-ha-da 形 似合わず青味がかっている。
  • pu-reu-di-pu-reu-da 形 真っ青だ、非常に青い。
  • pu-reu-mu-re-ha-da 形 くすんで青味がかっている。
  • pu-reu-seu-reum-ha-da 形 青味がかっている、やや青い。
  • pu-reu-jug-juk-ha-da 形 どす青い。
  • pu-reu-tung-tung-ha-da 形 どす青い。ex)青脹れの顔。
こんなにバリエーションがあるのだという。単なる色の感受性だけでなく、「似合わず」「下品」など、色にとどまらない文脈性があるのに驚いた。青磁器が発達したのには、こんな背景があったのかもしれない。



もちろん、日本も負けてはいないようだ。水色、秘色、白群、瓶覗、新橋色、花浅葱、薄藍、瑠璃色、紺色などなど、かつては多彩な言葉で「青」を表現していた。
韓国人にしろ、日本人にしろ、実際に現代人がどのくらいの色言葉を使いこなせているのだろうか。言葉が失われるということは、色が失われるという事だと思う。